こんにちは。
前回の記事ではパルワールドサーバを起動するところまで実施しました。
続きから記述していきます。
パルワールドサーバの設定変更ではPalWorldSettings.iniの設定が消えてしまい困ったので、そちらの反映方法も記述しています。
また、設定したサーバ名をサーバリストに表示させる方法についても解説しています。
あくまで私の自宅の環境で作成した体験記となりますので、ご自身の環境に合わせ適宜変更ください

この記事ではサーバの設定変更について記述します。
サーバの設定を変更する
パルワールドサーバでは、PalWorldSettings.iniに変更したいサーバの設定を書き込み反映させることで、サーバの設定を変更することができます。
このファイルは一度サーバを起動すると
/home/user/Steam/steamapps/common/PalServer/Pal/Saved/Config/LinuxServer/PalWorldSettings.ini
に存在しますが、デフォルトだと中身が空っぽです。

このパスは/home/user/配下でパルワールドサーバをインストールしていることが前提となっています。
中身が空っぽなので自身のPCのローカル内でテキストエディタを用いて設定ファイルを作成し、パルサーバ内へ格納し反映していきたいと思います。
# This configuration file is a sample of the default server settings.
# Changes to this file will NOT be reflected on the server.
# To change the server settings, modify Pal/Saved/Config/LinuxServer/PalWorldSettings.ini.
[/Script/Pal.PalGameWorldSettings]
OptionSettings=(AdminPassword="設定するパAdmin向けのパスワード",bAllowGlobalPalboxExport="True",bIsUseBackupSaveData="True",bShowPlayerList="True",ServerDescription="サーバの説明文",ServerName="コミュニティサーバーリストに表示させたいサーバ名",ServerPassword="サーバに入る時のパスワード",DeathPenalty=None,ServerPlayerMaxNum=12,UsePublicIPForGameplay=true,PalEggDefaultHatchingTime=24)
Ubuntuなので改行コードはLF(¥n)、PalWorldSettings.iniという名前で保存します。
私のサーバで設定した設定値は以下です。
項目 | 設定できる値 | 説明 | 設定した値 |
---|---|---|---|
AdminPassword | 任意の値 | ゲーム内でAdmin権限を得るためのパスワードを設定できます。 | 任意の値 サーバのシャットダウン、ユーザーBANなどを実行できる権限を付与できるようにするため |
bAllowGlobalPalboxExport | True False | Trueにするとグローバルパルボックスへの保存が可能になります。 | True サーバの方針として、パルの持ち込みは×、持ち出しは〇とするため |
bIsUseBackupSaveData | True False | ワールドバックアップの有効化 有効化するとディスクへの負荷が高まります。 | True |
bShowPlayerList | True False | ESCキーで表示される画面での参加者一覧を有効化 | True |
ServerDescription | 任意の値 | サーバの説明文を記述します。 | 任意の値 |
ServerName | 任意の値 | コミュニティサーバリストに表示させたいサーバ名を記述します。 | 任意の値 |
ServerPassword | 任意の値 | サーバーに入る際に入力が必要となるパスワードを設定できます。 | 任意の値 |
DeathPenalty | None Item ItemAndEquipment | デスペナルティの設定です。 | None デスペナルティは悲しいのでなくしました。 |
ServerPlayerMaxNum | 任意の値 | サーバに参加できる最大人数を設定します。 | 12 |
UsePublicIPForGameplay | True False | ワールドバックアップの有効化 有効化するとディスクへの負荷が高まります。 | True |
PalEggDefaultHatchingTime | 任意の値 | キョダイタマゴの孵化にかかる時間(h) | 24 デフォルトだと72時間で長すぎたので24時間にしました。 |
その他の設定値については公式が案内しているのでご確認ください。
公式Palworldサーバガイドより引用
https://docs.palworldgame.com/ja/settings-and-operation/configuration/
作成した設定ファイルをファイル転送アプリなどを入れて格納します。
念のため元のファイルをPalWorldSettings.ini_orgとして退避
$mv /home/user/Steam/steamapps/common/PalServer/Pal/Saved/Config/LinuxServer/PalWorldSettings.ini /home/user/Steam/steamapps/common/PalServer/Pal/Saved/Config/LinuxServer/PalWorldSettings.ini_org
今回も/tmp/配下に一度格納してから移動しています。
$mv /tmp/PalWorldSettings.ini /home/user/Steam/steamapps/common/PalServer/Pal/Saved/Config/LinuxServer/PalWorldSettings.ini

今回も私はTeraTarmのSSH SCP機能をもちいて格納しています。
理由は後述しますが、この時点でこの設定ファイルは必ずローカルにも残しておくか、もしくはサーバ内でPalWorldSettings.iniとは別の名前でバックアップを取っておくことを推奨します。
PalWorldSettings.iniの設定が消えないようにする
設定ファイルを格納しただけでは安心できません。
この状態でパルサーバを起動すると、この時配置したファイルがまっさらに書き換わってしまいます。
せっかく入力した設定がサーバ起動時にすべて吹っ飛びなかったことになります、というか私はなりました。
先ほどバックアップを取っておくことを推奨した理由はここにあります。
権限をリードオンリーに変更しファイルが書き換わらないようにすることでこの事象が起こらないようにします。
$chmod 444 /home/user/Steam/steamapps/common/PalServer/Pal/Saved/Config/LinuxServer/PalWorldSettings.ini

公式サーバガイドにも記述がなかったので色々と調べて辿り着きました。
サーバ名をサーバリストに表示させる
ServerNameで設定したサーバ名をコミュニティサーバリストに表示させるため、1度はオプション-publiclobbyをつけて起動する必要があります。
$cd ~/Steam/steamapps/common/PalServer
$./PalServer.sh -publiclobby
サーバを起動したらゲーム画面から確認してみます。

うまく反映されているか何度も確認しながらサーバを構築するのは大変ですが、思い通りの設定ができると嬉しいですよね
反映した設定を確認する
タイトル画面で「マルチプレイに参加する(専用サーバー)」を選択し、次の画面で確認します。

「コミュニティサーバー」を選択し、画面上部のテキストボックスにPalWorldSettings.iniのServerNameで設定した値(もしくはその一部)の文字列を入力し「検索」ボタンを押下すると、検索結果が出てくるようになりました。

サーバー名の横に鍵のマークがついていれば、サーバログイン時にパスワードの入力を求められます。
人数も最大12人までと表示されており、PalWorldSettings.iniのServerPlayerMaxNumで設定した値が反映されていることがわかります。

PalWorldSettings.iniのServerPasswordで設定したパスワードを入力します。
問題がなければサーバに入れます。
ついでに設定したAdminパスワードが反映されているかも確認します。
Enterボタンを押下しチャット用のテキストボックスを表示させます。

※XXXXはPalWorldSettings.iniのAdminPasswordで設定した値を入れてください。
成功したら以下の表示がでます。

ワールドをセーブするコマンド
/save
を実行し、成功すると以下の表示がでます。

無事Admin権限が付与できていそうですね。
その他コマンドについては公式ガイドに記述されています。
公式Palworldサーバガイドより引用
https://docs.palworldgame.com/ja/settings-and-operation/commands/

私のサーバでは導入していませんが、RCONを導入すればこれらコマンド操作の幅が広がると思います。
まとめ
パルサーバ構築Part2ではサーバの設定変更を行いました。
次のパートではサーバの定期再起動について記述しようと思います。
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